『仏教文学研究』

第1集~第12集

第1集(昭和38年)仏教文学研究会編 法藏館

山岸 徳平 1
拈華微笑と笑拈梅花山岸 徳平 9
遊部考五来 重 33
天台教学から見た源氏物語大久保 良順 51
釈教歌考 - 八代集を中心に-岡崎 知子 79
平家物語に於ける仏教説話について高橋 貞一 119
宴曲と寺社 - 宴曲はどうして鎌倉幕府下に成立したか -外村 久江 153
文学・仏教・中世をめぐる問題榎 克朗 191
法語文芸菊地 良一 227
絵解と本願寺聖人親鸞伝絵福永 静哉 257
親鸞に関する中世の一談義本宮崎 円遵 275
筆者紹介308

第2集(昭和39年)仏教文学研究会編 法藏館

目蓮救母変文の源流小川 貫弌 7
紫式部日記に描かれたる仏教 - 「十一日の暁」の段の仏事 -永井 義憲 47
「今様」に見る仏教新間 進一 63
新古今歌風と中世仏教峯村 文人 87
妙音院師長の音楽と日本音楽史上の位置榊 泰純 133
平曲の成立についての一考察権藤 円立 197
平家物語序章の解釈 - 無常と因果との関連 -門前 真一 215
芭蕉文学の宗教性山本 唯一 247
『妙好人伝』とその作者たち佐々木 倫生 283
漸入仏道集 - 翻印及び解説 -高橋 貞一 319
筆者紹介368

第3集(昭和40年)仏教文学研究会編 法藏館

入竺僧慧超の詩想小笠原 宣秀 7
聖徳太子片岡山飢者説話・慧慈悲歎説話考田村 圓澄 25
『宇津保物語』の作者の仏教思想 - 俊蔭漂流譚を中心として -中村 忠行 49
栄花物語における仏教 - 音楽・玉の台・鳥の舞の三巻について -松村 博司 73
中古説話集にみえる宿業観明石 光麿 93
法然の法語 - 登山状をめぐって -小林 智昭 125
釈迦文院本澄憲「表白集」をめぐって和田 昭夫 157
平家物語における文覚像の造形山田 昭全 182
日蓮の人と文学今成 元昭 211
時衆和讃の形成と展開武石 彰夫244
筆者紹介277
英文概要1-9

第4集(昭和41年)仏教文学研究会編 法藏館

「ちぎり」「ちぎる」阿部 秋生 7
浮舟再生と横川僧都広川 勝美 33
迎講の一考察伊藤 真徹 65
慈円における人間観と教育思想結城 陸郎 89
仏教説話文学管見国東 文麿 121
源平盛哀記における仏教 - 寺院縁起を中心として -渥美 かをる 157
金剛三昧院蔵『一遍念仏法語』について宮坂 宥勝 191
宴曲の素材としての仏教 - 十駅と秘蔵宝鑰 -乾 克己 221
連歌と仏道浜千代 清 261
仏教と文学佐藤 幹二 285
筆者紹介296
英文概要1-9

第5集(昭和42年)仏教文学研究会編 法藏館

敦煌変文の素材と日本文学 - 唐太宗入冥記と北野天神縁起 -川口 久雄 7
目蓮「地獄めぐり」説話の源流岩本 裕 43
観想の文学間中 富士子 69
源氏物語における宿世の因縁の表現のあり方 - 「宿世」を中心に「さきの世」「契り」にふれて -中川 浩文 103
源信僧都の母の話 - 今昔物語集巻十五第三十九をめぐって -高橋 貢 129
選集抄における遁世思想伊藤 博之 173
鎌倉時代の神宮参詣記萩原 龍夫 195
正法眼蔵の一語法 - トラの用例、語性、研究史 -田島 毓堂 219
「ささめごと」に及ぼした「沙石集」の影響木藤 才蔵 265
六如庵釈慈周年譜 - 一歳(享保十九年)~五十歳(天明三年) -宗政 五十緒 291
筆者紹介(323)
英文概要1-9

第6集(昭和43年)仏教文学研究会編 法藏館

畜類償債譚沢田 瑞穂 7
別本太子成道變文について平野 顕照 37
静照の『極楽遊意』石田 瑞麿 57
右中将成房の出家 - 権記を中心として -藤本 一恵 79
慈円の釈教歌多賀 宗隼 117
無住と東福寺三木 紀人 151
心敬の連歌 - その風躰論を中心に -石原 清志 181
『二人比丘尼』と『念仏草紙』 - 鈴本正三の念仏思想 -藤吉 慈海 205
日蓮上人の文体 - 開目抄と消息から -片岡 了 241
盤圭禅師説法庵逧 巌 275
筆者紹介(327)
英文概要1-9

第7集(昭和44年)仏教文学研究会編 法藏館

仏教と仏教文学藤田 清 7
宣命における神仏習合思想について佐竹 大鑑 33
源語作者の仏教知識 - 紫式部身辺の仏教者二人について -淵江 文也  63
更級日記における宗教的自覚過程鷲山 樹心 95
死をみつめる心 - 『発心集』ノート -小林 保治 123
観念と浄土の文学 - 宝物集に於て -小川 賢真 147
『悲華経』の無諍念本生について香川 孝雄 173
超絶主義と東洋思想 - エマソンの詩と自然をめぐって -水戸 修 197
近世の密教者たち - 契沖と淨厳 -岡村 圭真 227
『太陽』と月の歌 - アシジの聖フランシスコと西行 -山内 清吾 255
筆者紹介(290)

第8集(昭和44年)仏教文学研究会編 法藏館

仏教文学の概念規定とその諸問題峰島 旭雄 7
『日本霊異記』にみる末法増古 和子 35
横川僧都の役割 - 浮舟の救いをめぐって -深沢 三千男 59
『今昔』の法華持経者について佐々木 徹真 87
覚鑁作の講式とその関連和讃鈴木 佐内 115
『とはずがたり』と仏教松本 寧至 135
風雅 - 中世仏教と人間性との相剋 -井手 恒雄 163
「兼済」と「独善」 - 隠逸思想の一考察 -大曽根 章介 191
聖徳太子伝寛文刊本の成立高橋 貞一 217
狂歌僧山果亭如雲舎紫笛拙堂攷真鍋 廣濟 259
筆者紹介276

第9集(昭和45年)仏教文学研究会編 法藏館

「初心」について土岐 善麿 7
源氏物語における「罪の子」の問題目加田 さくを 23
今昔物語集仏伝資料に関する覚書本田 義憲 39
清水観音の霊験譚 - 特に『今昔物語集』の世界から -広田 徹 73
鴨長明の居住地と信仰について草部 了円 95
平家物語における末法観の一考察 - 流布本と四部合戦状本・屋代本とにみる -関口 忠男 121
平家物語における重盛の信仰 - 二百八十八人の時衆と四十八間の精舎 -渡辺 貞麿 157
日本における禅文学と季節感柳田 聖山 197
日記文学の一系譜 - 愛別離苦の文学 -福田 秀一 229
鈴木正三と吉利支丹西蓮寺 育子 257
筆者紹介(挟み込み)

第10集(昭和46年)仏教文学研究会編 法藏館

平家物語灌頂巻について佐々木 八郎 7
高光と増賀 - とくに多武峯仏教との関連をめぐって -堀 大慈 43
『閑月和歌集』について久保田 淳 85
安居院流の唱導書について清水 宥聖 107
民間文芸と説教者 - 雑談集についての一考案 -近藤 不二子 129
芭蕉に於ける中世の継承と断絶富山 奏 157
高野山の石塔碑文攷山内 潤三 181
『霊異記』に現われた僧尼入部 正純 231
平安朝に於ける来迎信仰の展開石橋 義秀 261
古写・時宗の和讃 翻刻 - 金蓮寺襲蔵「和讃」 -多屋 頼俊 281
筆者紹介(359)

第11集(昭和47年)仏教文学研究会編 法藏館

文芸第一義諦を演ず - 狂言綺語即仏道 -菊池 良一 9
虫めづる姫君の成立事情 - 仏語を中心として -土岐 武治 49
愚管抄の史観大森 志郎 81
明恵上人の和歌吉原 シケコ 103
「讃阿弥陀仏偈和讃」表現考中川 浩文 141
「一言芳談」考 - その基礎的性格についての覚書 -田嶋 一夫 183
「泰澄和尚」飛鉢説話の成長とその展開原田 行造 213
宴曲と寺社縁起乾 克己 247
平家物語と融通念仏 - 建礼門院の物語を中心に -渡辺 貞麿 279
高野山の二十五三昧講式和多 昭夫 325
筆者紹介(361)

第12集(昭和48年)仏教文学研究会編 法藏館

日本の仏教文学多屋 頼俊 7
仏教文学とは何か久松 潜一 23
仏教文学の原点小林 智昭 35
仏教文学とは何か - 対象と方法の問題について -川口 久雄 49
仏教文学とそうでないもの井手 恒雄 57
漠然とした期待阿部 秋生 71
仏教的創作論藤田 清 85
仏教文学の形成 - 中世に焦点をあてて -菊地 良一 93
仏教文学をこう考える - 大唐西域記の宇津保物語への投影など -目加田 さくを 107
「仏教文学とは」の問いに答えて渥美 かをる 123
禅林文学について荻須 純道 137
仏教文学とは何か - 禅宗系にものについて -嶺 光雄 143
仏教文学とは何か - 法然の和歌を通して -榊 泰純 151
我が国に於ける仏教文学広田 徹 161
応報と表相 - 霊異記の性格 -守屋 俊彦 169
平安朝文学と仏教思想 - 和泉式部日記と源氏物語の場合 -岩瀬 法雲 177
仏教歌謡研究をめぐって武石 彰夫 185
方外の心水田 紀久 193
源光行の入滅は山林遁世か庭山 積 201
三木 幸信 209
仏教文学研究 総目録(第1集~第12集)21-26
執筆者紹介20
主要事項索引 仏教文学研究(第1集~第12集)1-19

第2期第1集~第2集

第2期 第1集(昭和49年)仏教文学研究会編 法蔵館

特集 「発心」をめぐって
第一部 「発心」をめぐって
発心和歌集と大斎院選子目加田 さくを 9
方丈の縁 (えにし)庵逧 巌 27
平家物語における発心譚 - 平安朝の発心譚と比較して -渥美 かをる 58
秋成文学に現われた「発心」の事情鷲山 樹心 85
発心を妨げるもの井手 恒雄 115
第二部
浮舟還俗問題の検討 - 僧都の手紙の解釈を中心に -門前 真一 135
和泉式部集の「月」岩瀬 法雲 163
『俳諧類船集』に現われた聖徳太子と弘法大師富山 奏 192
カヤカベ教のおつたえ - かくれ念仏の仏教説話 -星野 元貞 213
儒教的歴史意識と仏教観早島 有毅 239
蒲原有明の『マンダラ』詩 - 白秋の光明三昧の詩にふれて -仲野 良一 262
筆者紹介(289)

第2期 第2集(昭和51年)仏教文学研究会編 法蔵館

特集 仏教説話
『日本霊異記』の蟹報恩譚臼田 甚五郎 7
慶政撰述の説話集 - 観音験記と地蔵験記 -永井 義憲 30
「閑居友」起稿と慶政の草庵生活 - 松尾隠棲から渡宋への背景を中心に -原田 行造 44
「方丈記」について - 発心集との関わりを中心に -今成 元昭 69
無住の「聖財集」をめぐって山田 昭全 94
因果応報 - 景戒の場合 -守屋 俊彦 119
仏教説話文学研究書目録稿石橋 義秀 143
祇園寺圖經 影印 渡辺 貞麿 171
筆者紹介(213)

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